スタッフ佐藤の 『車と無関係かもしれない話』014

スタッフ佐藤の 『車と無関係かもしれない話』

 

第14回 《この感触・・・》

 

 

先日、フロントブレーキの固着で入庫となった車両。

ダストブーツの破れは無いものの、めくってみるとピストンが

かなり錆びておりました。

キャリパーまわりの過去の整備歴が不明である為、

前回修理からの経過年数も不明です。

こうなると、ブレーキキャリパーの内部オーバーホールか

最悪の場合、キャリパーごと交換となります。

まれに車検満了日や経過年数などの条件が重なると車の代替と

なってしまう場合もございます。

順序として、まずはキャリパー内部の点検をします。

高圧エアをかけてもピストンの動きに反応がない場合、

少しずつブレーキペダルを踏み込むのですが・・・

ズボボボボッ!!!『あっ!!!この感触・・・』

 

 

配管内の圧力に耐えきれず、

リヤブレーキパイプの腐食部からブレーキフルードが噴出しました。

原因は配管の錆です。

ブレーキ配管や各シールが正常な状態を保っていれば

この様な状況にはなりません。

ちなみにブレーキペダルが

床までズボッと入る感触は異次元の気持ち悪さです。

これが とっさの急ブレーキをかけた時だったとしたら・・・

 

効かないブレーキほど怖いものはありません。

ホントに思う。整備工場内での出来事で良かったです。

 

車にいつもと違う感覚が出ている場合、早めに点検できれば

今回のように危険を事前に回避できる場合もあります。

 

尚、時々しか発生しないという場合、苦戦が予想されます。

この苦戦中によぎる自動車整備士あるある。

『自動車整備に関する願い事、叶えてもらえるとしたら?』

何十年経っても即答します。

 

【故障車と会話できる能力が欲しいです!】

【腕ごと透けて狭い場所のボルトを素手で回せる力も下さい!】

無茶苦茶なお願い事。

誰でも一度は考えるのです。

【世界中の自動車の故障を無くして下さい!】

というのはナシにしています・・・・

 

以上

スタッフ佐藤の 『車と無関係かもしれない話』

第14回 《この感触・・・》でした。

 

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