スタッフ佐藤の 『車と無関係かもしれない話』017
スタッフ佐藤の 『車と無関係かもしれない話』
第17回 《 腰が抜ける体験 》
先日の夜、二階の寝室に入ったはずの息子が戻ってきた。
どうやら寝室に虫が出たらしい。
どれどれ、またクモかゲジゲジだろう。
ティッシュ5枚を手に取り、いつも通りのテンションで
現場に向かう。
ティッシュ5枚あれば、大概の虫問題はクリアできる。
しかし現場に到着すると、全然いつも通りではない状況でした。
カーテンに3センチ位のスズメバチがおるではないか。
そして色々考える。
まずは妻と小学生を1階に避難させた。
そしてゆっくりドアを締めれば密室の完成。
相手はスズメバチ。さぁ、どうする自分。
まさかの専門業者呼び出しか?いやいや夜だし・・・
だって1匹ですよ。行くしかないでしょ普通。
ここで刺された時の「アナフィラキシーショック」に怯える。
我が家の男性陣は皆、何らかのハチに一度刺されている・・・
でもハチの種類が違うから大丈夫なのか???もはや不明。
右手にハエ叩き、左手にアースジェット。
対ハエ用のフル装備でスズメバチと1本勝負である。
ここでテレビ番組を見てインプットされていた記憶が蘇る、
【ハチは夜あまり動かない】
照明は暗めで行くぞ!しめしめ、今ならカーテンのど真ん中。
ゆっくりと接近して完全な射程距離でハエ叩きを構える。
「今だ!」心の中で自分に合図を出し、渾身のフルスィング!
ここからはスローモーション。まさに映画のワンシーン。
太めの針金で作られたハエ叩きが高速で振られた風圧で
首からグニャ~ン。まさかの標的直前でグニャーン。
スズメバチに到達する頃には、ハエ叩きの首が
90度折れ曲がっていたので当然の空振り。
《マジすか!?》という日本語の使用例になる状況であります。
正に、ただスズメバチを刺激しただけという結果ですが
大丈夫。【ハチは夜あまり動かない】
・・・って、そんな訳ありません。
怒り狂ったスズメバチが物凄い羽根の音で
飛び立ちます!
こっちは折れ曲がったハエ叩き&残量少なめのハエ用殺虫剤。
さすがに足がもつれて腰が抜けるように転倒。
もうダメな時ってこんなにも無力なのか・・・
と同時に自分の中で何かが切り替わる。
その頃、1階にはドタバタと物音だけが響いていたらしいです。
ここからは、ご想像にお任せ致します。
もし自分の家の中にスズメバチがいたら
どうしますか?怖いですよね?怖いですよ・・・
翌朝。窓の外に出来立てのハチの巣を発見。
あれ?スズメバチじゃないかもしれない?
独り言の上空を、羽根音が通過した9月の朝でした。
以上
スタッフ佐藤の 『車と無関係かもしれない話』
第17回 《 腰が抜ける体験 》でした。
この投稿へのコメント